電車に乗っているとき

歯を磨いているとき

髪を乾かしているとき

ずっと頭の中で流れてる

舌や指の感覚をはっきり覚えている

 

君のキスがほんとうにすきで

一瞬でとろけてしまう

 

この数ヶ月 ずっと連絡をとっていた

毎日 返信の内容を何十分も考えて

 

これを機に終わらせたほうがいい

そのつもりだったのに

返事があるとすごく嬉しい

返事がないと何度も確認してしまう

 

一度終わらせて今の生活の中から消したい気持ちと

なにひとつ忘れたくない気持ちが共存している

 

最後につよく抱きしめてくれた

元気でた?って優しく包んでくれた

強引なのに優しいから

わたしは何も言えなかった

 

恵比寿の思い出が全てそれに塗り替えられた

 

 

パイン飴を舐めるたびに濡れる気がする

 

 

 

 

 

A secret makes a woman woman.

 

 

そんな素敵なことを言えるなんて

ほんとうにずるいひと

 

 

 

 

どこにもいけない言葉を

ほんとうはひとりだけに伝えたいのに

 

朝起きたら

ベッドから白い手がぶら下がっていた

 

白くて綺麗な手

 

いつまでも見ていられた

ずっと触れていたかった

 

もう、無いんだろうな

 

この気持ちはなんなんだろう

どうして、こんなに気持ちが重いんだろう

晴れないんだろう

切ないんだろう

泣きそうになってるの

 

知ってるよ

タイプじゃない

わたしもだよ

甘えてるだけ

 

 

 

背が高くて

色白で

顔がちいさくて

しっかりと筋肉があって

頭が良くて

おっとりしていて

流行りの塩顔で

酔うと可愛くて  ほんとうにずるいひと

 

 

となりを歩くとそっと指を絡めてくる

 となりに座ると脚を絡めてくる

 強引に抱き締められる

 ぜんぶ誰にも見られないように

 

 

数ヶ月に一度会って

それから数日間連絡をとりあって

自然とまた何もない時間が訪れる

 

わたしの気持ちはきっとぜんぶ見透かされて

 

彼の人がなにを考えているのか

わたしのことをどう思っているのか

これまでどんな風に生きてきたのか

ひとつも知らない

でもそれは問題じゃない

 それらを私はわざわざ知ろうとはしない

 

ただなんとなくすき

なんとなく いいな、とおもう

少しだけ惹かれる

 

距離感  関係性

いつかどちらかが飽きる日まで

 

 

 

 

新丸子の家に引っ越してきて1年3ヶ月が経った

 

去年の8月、内見に行き、その場でこの部屋に決めた

 

築2年

駅から徒歩3分

走れば2分後の電車にも乗れた

バストイレ別

1Kのマンションで一階にはヘアサロンが入ってる

キッチンはとても狭い

 

駅前の商店街はとても活気があり、

行事があるたびに色んな飾り付けがされた

(‘びっくり市’の正体は分からないままだ)

 

 パン屋さんが3件、ケーキ屋さんや焼鳥屋さんがある

いつもいい匂いがした

どこも美味しくてかなり お気に入りだ

特に焼鳥屋さんは常に人が並んでいるので

待っている間に焼き鳥の匂いが衣服に染み付く

 

 

引っ越したのはちょうどオリンピックの時期だった

テレビだけ別で買ったのでなかなか届かず、

内村選手の演技を見損ねたことを覚えてる

 

 

新丸子の家に帰るのは、今夜が最後だ

 

 

以前は実家に住んでいたから

賃貸の部屋を出るのは今回が初めてになる

 

なんだかとても不思議な気持ちだ

なんとも言えない、

寂しさ、なのか

 

これからはあの部屋で他の誰かが生活をしていく

毎日の生活をあの部屋で過ごす

 

 最近、愛着がわいてきたところだったのに

さみしいな、切ない  やるせない

 

この部屋の窓から見える景色がほんとうに好きだった

武蔵小杉のタワーマンション

東横線目黒線の電車たち

ほどよい距離感にあるマンションやアパート

 

休みの日には洗濯物越しにぼぉっと

ただ外を眺めているのが好きだった

 

電車の走る音が聞こえる

最近、どこかの家では赤ちゃんが生まれたらしい

向かいのアパートにはゲーム好きが住んでる

 

この部屋から見る 空は広い